No.104_季節のブレンド“かすみ”のご紹介

季節のブレンドとして『柔らか〜な口当たり、優しく、穏やか〜な風味』のブレンドを作りたいと思い、イメージを膨らませていると “かすみ(霞)”と言う言葉がフッと浮かびました。

そして“かすみ”と言う言葉を念の為、検索してみたのですが、以下の様な記述がありました。 

【「かすみ」は、空気中に浮かんでいる細かい水滴やちりなどのために遠くがぼんやりとしていて、はっきり見えない現象です。「霧」「もや」「煙」「遠い山にかかった低い雲」などを指して一般的に「かすみ」といっていますが、気象学的にはっきりと定義づけられている「霧」や「もや」と違って気象用語としては使われません。「かすみ」が発生している状態を表現する「たなびく」は、「かすみ」や「雲」にはいいますが、「霧」にはいいません。これに似た表現で「たちのぼる」は、「霧」や「雲」にはいいますが「かすみ」にはいいません。「かすみ」は夜には使われず、夜の現象は「朧」[オボロ]と呼んで使い分けています。また俳句では、秋の「霧」に対し「かすみ」は春の季語になっています。】(NHK放送文化研究所)

【春の山野に立ち込める水蒸気。万物の姿がほのぼのと薄れてのどかな春の景色となる。同じ現象を夜は「朧」とよぶ。気象学では視程距離が一キロ以下のものを霧といい、その淡いものを霞とするが、霞は気象用語としては使われない。】(きごさい歳時記)

 (話は少々横道にそれますが...) この“店主のつぶやき”の掲載に際して、如何にも間違ったことを書いたり、言葉の間違った使い方があってはいけませんので、使おうとした語彙が曖昧な場合、実は色々調べるようにしています。

今回の“かすみ(霞)”もそんな中の一つなのですが、調べる前も『あの情景』、『あの状態』ということは凡そイメージは出来たのですが、念の為調べてこの様な記述が確認出来た次第です。

・かすみは昼の状態、夜は朧(おぼろ)

・俳句の世界では似た現象でもかすみは春の季語、霧は秋の季語

お陰で漠然持っていた認識をちゃんとした記憶として刻むことが出来ました。(^^)

調べた中では、【春の山野に立ち込める水蒸気。万物の姿がほのぼのと薄れてのどかな春の景色となる】の表現が、僕の朧げに描いていた世界(イメージ)を見事に言い当てていて、見つけて嬉しく思いました。そして、今回のブレンド“かすみ”は、そんな『淡さの魅力』が楽しめるブレンドとして仕上がりました。

 

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