No.107_粉挽き 細かめのススメ

前回(No.106_店主のつぶやき)の後半で粉挽きの細かさ、粗さの加減でコーヒーの風味が変わること、そしていろどりこーひーの豆をご利用頂くときは細かめに挽くのがお勧めであることをご紹介させて頂きました。そして今回は粉挽きを細かめ又は粗めにすることで生じる違いの一般論とそれをいろどりこーひーのコーヒー豆に当てはめると...がテーマです。 

先ずは一般論ですが、コーヒーの濃さ(濃度)は細かめが濃いめ、粗めは薄めになります。これは容易にイメージ出来るかと思います。

次に風味ですが、細かめは濃く出る分、風味をしっかり味わえます。方や粗めは薄く出る分、スッキリと言ったところでしょうか(この表現は文字にすると少し曖昧ですが)。

そしてここからが意見の分かれるところ(微妙なところ)ですが、使用する豆が雑味を含んでいる場合です。雑味発生の原因は色々考えられますが、例えば素材起因(仕入れた生豆の品質起因)、焙煎起因(不十分な水分抜き、豆芯部焙煎不足、豆表面の焦げ等)、また保存期間に依る風味低下も有り得ます。

仮にこれら雑味が有る前提に立つと抽出により細かめはその雑味も出やすい、粗めは出辛いとなります。加えて注ぐ湯温を下げた方が抽出され辛いと言うこともあります。と言うことは、雑味抽出を抑えるためには、粉は粗めに挽いて注ぐ湯はぬる目がお勧めと言うことになりますが、これではコーヒー本来の美味しさ、風味も抑えられ、『美味しいコーヒーを飲みたい』と言うことからすると本末転倒です。そうなると今度はその丁度良い加減はどこか?と言うことになり、世の中、数多の抽出テクニック論が飛び交っているわけです。

しかし、いろどりこーひーが考えているアプローチは異なります。雑味の無いクリーンなコーヒー豆をご提供することにより、お客さまへは特別なテクニック(加減)は求めません。一方でより美味しく飲んで頂くため『粉の挽き方は細かめに!そして沸騰したての湯をゆっくり途切れず注ぎ続けて!』と、お勧めはシンプルです。(粉の部分を熱い状態に保ち、コーヒー成分を最大限に抽出するイメージです。)

沸騰したての湯をゆっくり注ぎ続けるだけですから、風味のブレも起きませんし、細かく挽く分、前述の通り濃いめに出ますので、その場合は豆量を少なく(節約)することも出来ます。イイことだらけです!^ ^

また、コーヒー成分を最大限に抽出する為の道具という意味では、ペーパーフィルターより金属フィルター、更には金属フィルターよりフレンチプレスをお勧めしますが、コーヒーメーカー使用でも『粉の挽き方は細かく!』の効果はすぐ体験出来ると思います。是非、お試しください。 

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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