No.124_破壊と創造・再生

藤原竜也さん主演の舞台『ハリーポッターと呪いの子』(@赤坂ACTシアター)を観てきました。昨年7月の日本初演以来、5月にはその延べ観客数が50万人を突破し、今年度末までのロングランも決定しました。昨年NHK“プロフェッショナル仕事の流儀”に出演した藤原さんを観た後、このつぶやきNo.94でも藤原さんに関わるお話を書かせて頂きました。公演を知ったその時点で藤原さんの出演は終了していて、とても残念に思っていたのですが、今年2月に69月公演で藤原さんが再演されると発表され、チケット発売初日に購入し、待ちに待ったその日がようやくやってきました。

ハリーポッターだけあって、演目の随所に魔法の演出があり、目が離せない前後半100分×100分の舞台でした。とりわけ藤原さんの演技は本当に素晴らしく、その世界に引き込まれて行きました。これが藤原さんがプロフェッショナル仕事の流儀の中でおっしゃっていた『積み上げて来たものは一回ゼロにして再度、新しい演技を創って行く【破壊と創造】だ』の世界なのか!と、決して演劇通ではない僕からもそれが感じ取れました。終演後のキャスト挨拶では観客全員がスタンディングオベーションを贈り、館内一体の感動と共に満足、満足な時間を過ごさせて頂きました。

話が変わりますが...

先日テレビで福山雅治さん主演のドラマLAST MANの放映に続いて、初耳学にも福山さんがゲスト出演されていたので、続けて観ていたところ、福山さんの口からも【破壊と再生】と言う言葉が飛び出し、こりゃ藤原さんの言ってた【破壊と創造】と同じ意味合いだ!とびっくりしました。

福山さんのお話の文脈としては、『ツアーにはいつも新鮮な感動を持って回りたい。それは【破壊と再生】というか、壊して作り直して、そして前より良くなったねって思われたいんです...表現者としては。正直、自分で自分の作風や芸風を一旦壊し、そして新たに打ち出すと言うのはとっても難しい。それを止めて今のまま続けていってもそこそこ食べていけるけど、自分が飽きちゃう。そしてファンからも飽きられちゃう。』そんなお話でした。まさに前述の藤原さんと同じ境地だと思いました。

更に話は変わります...またまたTV番組の話ですが(笑)、

先日NHKで『阿蘇 彩の大草原 炎で始まる四季』と言う番組を観ました。阿蘇では早春枯れた草原を野焼きで一旦焼き尽くすことが太古の昔より行われているそうです。そしてその数週間後には新たな芽吹きが始まり、あっという間に青々とした草が生い茂る大海原へ一変すると。野焼きの効果も色々説明がありましたが、その根底にある考えは【破壊と再生】との話がありました。これまた【破壊と再生】です。

この3つのエピソードを通して、【破壊と創造・再生】という考え方がすっかり僕のお気に入りになりました。焙煎(の味作り)も一緒だと思っています。これでいいという終わりのない世界は、破壊と創造・再生の繰り返し、継続しか無いと思うからです。 

ん?今、ふと思いましたが...3年前会社勤めを早期退職し、この道へ進んだ僕もひょっとして破壊と...(^^;; ??

 

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