No.141_熊川哲也さん

先週の店休日、東京文化会館でK -BALLET TOKYO“眠れる森の美女”を観てきました。

実は僕...見掛けに依らず(苦笑)、バレエ好きでして...20代の頃からバレエは時々観に行ってます。ボリショイ、マリインスキー、ロイヤル、パリオペラ座...これら来日情報、公演情報をチェックしては気になる演目を見つけて観に行くわけですが、演目はやはりクラシック寄りです。とりわけ白鳥の湖、ジゼルがお気に入りです。とは言いながら日本のバレエ団は今回初めて観に行きました。一方で、熊川哲也さんには兼ねてから興味があり(“興味”は失礼ですね、惹きつけられるものがあり)、熊川さんが主宰しているK -BALLET TOKYOも一度観てみたいと思っていました。

僕がバレエを好きな理由は、何より「美しいなぁ」、「素敵だなぁ」、「いいなぁ」って気持ちに浸れるところです。テレビ放送もよく録画して観たり、特に気に入ったものは保存しているものもありますが、やはり生で観るのは格段に心揺さぶられるものがあります。バレエに限らず、芸術の類は(絵画を観るのも、舞台も、寄席だって...)、正直「無いと生きていけない」と言うものではないかもしれませんが、あると、そして触れると何とも心が、生活が豊かになるものだと感じています。

ところで先月、NHK“あさイチ”のプレミアムトークに熊川さんがゲスト出演されていたのでこれも録画して観ましたが、その中で“眠れる森の美女”の振付練習でのやり取りがとても興味深かったです。熊川さんは『振り付けに関しては事前の制作ノートとか予習なんかはない。そもそもバレエには崇高なクラシック音楽がまず上位にあって、ダンサーはそれに操られる人形にならなくてはならない。つまり振付はそうした感性に動かされて体が動き、そして出来上がる。頭で考えてもイイことはない。』とのことでした。さらには『時空を超えて、先人たちと会話したい』ともおっしゃっていて、すごい世界観だなぁとびっくり、そして感心してしまいました。

そして先週、公演を観てきましたが、その言葉の通り本当に素晴らしく、心揺さぶられました。ダンサーの方々の踊る技術、美しさ、表現力もさることながら、舞台セット、衣装、音楽が一体化した美しい世界観に酔いしれました。

と言うわけで季節は秋、「芸術の秋」、「食欲の秋」真っ只中ですね。話は飛躍しますが(強引な結び付けかもしれませんが)、“美味しいもの”も単に空腹を満たすためとか、栄養のためと言うだけではなくて、「美味しいなぁ」、「いいなぁ」、「幸せだなぁ」と心が、そして生活が豊かになりますね。今年は酷暑の後の秋だけにより一層、芸術、食を楽しみたい気分です。^ ^

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に彩りをお届けします。

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