No.176_コーヒーにおける“キレ感”とは

今回は、コーヒーにおける“キレ感”が、テーマです。

“キレ感”って、分かるような分らないような...イメージ出来るような出来ないような...いささか難しいテーマです。以下は僕なりの解釈ですが...

先ずコーヒー以外に話を広げて、この“キレ感”と言うものを眺めてみると...

味覚の観点で捉えると甘味、塩味、旨みに“キレ”を使うことはあまりないですね。どちらかと言うと酸味、苦味等インパクトがある風味に対してでしょうか...

飲み物の観点だと、『このビール、キレがあるなぁ』とか、『この日本酒、キレがあるなぁ』、若しくは白ワインやシャンパンなんかにも使うかもしれません。

これらの飲み物における“キレ感”の共通点を探ってみると『(美味しさを伴った)インパクトのあと、(嫌な風味が残らず、淡い余韻だけ残して)スッと消えていく』の様なことではないかと感じています。仮にもまとわり付く様な甘さが尾を引いたのでは決してキレがあるとはならないかと...

加えて、これらの飲み物では、炭酸であったり、微発泡もキレに一役買っているかもしれません。

そしてコーヒーに話を戻すと...コーヒーにおけるインパクトは、やはりコクなのかなと思っています。すると又、『コクとはなんだ?』となってしまうのですが...

そこでコクですが、こちらは『輪郭がはっきりしたいろいろな風味の複雑さ』とでも言いましょうか。つぶやきNo.174にも少し書きましたが、コーヒーの生豆はとても多くの成分を含んでいて、そのそれぞれに焙煎で最適な化学変化を起こさせた時に、えも言われぬコクが生まれます。

その上で“キレ”を感じるには、やはり雑味の無さが絶対条件だと思っています。雑味の無いコーヒー=嫌な後味が残らないコーヒーですので。

前述の飲み物の炭酸、微発泡に近い役割をコーヒーで果たすのは、“酸”の存在です。これは“酸っぱさ”と言うものではなく、コーヒーの生豆が持っている質の良い酸(特にアミノ酸、クロロゲン酸)のことです。これらも焙煎による化学変化を経て、“キレ感”に一役買うことになります。

と言うわけで、コーヒーにおいて“キレ”と言う表現は世に多用はされてはいないかもしれませんが、僕としては大切にしたい感覚です。特にアイスコーヒーや夏の暑い時期に飲むコーヒーには“キレ感”を意識します。(とは言え、シングルでもそれぞれの豆種に応じた“キレ感”が存在します。)

ここまで“キレ感”に関して、僕の思い付くままを書き綴ったせいで、少々理屈っぽい話になってしまいました。とは言え、食を扱うプロとしてはアレコレ考え、美味しさを追求していくことは、日々の、そして永遠のテーマです。

お客さまに於かれましては、どうかそんなことは一切気になさらず、ただただ『美味しいものが好き!』と、ご選択頂くのが一番だと思います。その上で、いろどりこーひーを選んで頂けることになれば、この上なく嬉しく思います。

昔、ビールのCMに『全てはお客さまの旨い!のために!』と言うキャッチフレーズがありましたが、今の僕も全く同感です!

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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