No.183_コーヒーを淹れる時の水と粉の量
店ではお客さまからいろいろなご質問を頂くことがあるのですが、『水と粉の量はどんな割合で淹れるのがおすすめですか?』と言うご質問が、正直一番ご回答に苦慮してしまいます...(^^;
最終的には、『お客様のお好みです』となってしまうのですが、こう即答したのでは、身も蓋もない、にべもない...もっと言うと不親切な回答になってしまうので、『水200ccに粉は10〜12g程度がおすすめとなりますが、淹れる量、粉の細かさ、注ぐ湯温によっても濃さ、風味は変わって来ますし、お客さまそれぞれのお好みも違うので、正直申し上げると最終的には“お客さまのお好みで”となってしまうんです...』と少々、歯切れの悪い回答になってしまいます。
するとお客様は『そりゃそうですよね〜』と笑ってお応え頂くことが多いですが、お時間が許すようでしたら続けて、『とは言え、お客様にとって“これが好みの割合”と見つけて頂くのはとても大切なことですし、コーヒーをお楽しみ頂く上で素晴らしいことですので、是非ご自身のお好みの水の量と粉の量の目安を見つけて頂いて、毎回同じように淹れて頂くと宜しいかと思います。』と、お伝えしています。
水の量、粉の量は必ずしもスケールで何グラムと量る必要はないので、水は“デキャンタのこのメモリ”とか、粉の量は“計量スプーンでこのくらいの盛りで何杯”のような感じで十分かと思います。
それを見つけ出す過程での些細な目安ですが、
①水200ccに対し、粉10〜12g程度から始めてみる
②水量2倍で粉量2倍にすると少しだけ濃いめになるので、淹れる量一定で粉量を定められると、より良いと思います。
③注ぐ湯温は熱い方が濃く出るので、熱い方が粉少なめ、湯温が低くなると粉多めになります。
④粉への挽き方は、細かい方が濃いめに出るので粉少なめ、粗めは粉多めになります。
関連の話題として、No.181で『粉の挽き目と注ぐ湯温の関係』に触れましたので、宜しかったらそちらも参考にされてください。
ぜひ是非、皆さま自身のお好みの水量、粉量の割合を見つけて、素敵なコーヒーライフをお楽しみください。
いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。