No.188_ブレンドはアフターミックスします

アフターミックス...チョッと聞き慣れない言葉ですね...

ブレンドは、複数の豆を混ぜ合わせることにより作りますが、それぞれの豆を先ず焙煎して、その後、出来上がった豆を混ぜ合わせることを“アフターミックス”と言い、いろどりこーひーはブレンド作りにこの方式を採用しています。

これと対比されるのが、焙煎前の生豆の状態で混ぜ合わせ、それを一度に焙煎するのが“プレミックス”と称される方式です。

アフター(あと)とプレ(前)の違いは、ブレンドする(混ぜ合わせる)のが焙煎の「後か」、「前か」ということです。

アフターミックスを採用している理由ですが、これは一言で言うと「味のため」です。「焙煎するそれぞれの豆が“適正に”焙煎されていてこそ、ブレンドした時、シングルには無い風味の奥行きだったり、複雑さ、個性が表現出来る」との考えからです。

この“適正に”の意味ですが、「その豆(産地)の個性を最大限に引き出す焙煎」の意味合いです。焙煎前の生豆は、そのサイズも固さも、持っている成分も水分も豆種ごとにマチマチです。必然的に焙煎中の各フェーズで与える適正なカロリー(≒火力)は異なりますし、煎り止めの温度(窯から出す温度)も1℃単位で異なります。これがプレミックスだと違う豆種も全て同じヤキ方になるわけですから、そこにはどうしてもヤキの過不足が発生してしまいます。

では何故プレミックスという言葉(方式)があるかのというと、効率性の観点からのようです。全国のスーパーやカフェに大量のブレンドコーヒー豆を届ける大手コーヒー会社は、このプレミックスを採用しているそうです。

いろどりこーひーの自家焙煎は、あくまでも“クラフト”ですので、効率より優先されるのは“味”と考えています。

因みにこの“クラフト”という言葉ですが、辞書には『工芸品、手芸品』といった説明があります。そこから派生して、『手作り、技巧、技術』の意味合いも合わせ持っています。そしてそれ故、少量生産にならざるを得ませんが、それだからこそ追求していける味作りというものがあります。いろどりこーひーでご提供するコーヒー豆はそんな世界を目指しています。

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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