No.230_コーヒーの香りに誘われて
コーヒーの香りと聞いて、どんなこと、どんな情景が思い浮かびますか?
一言、「コーヒーの香り」と言っても、豆袋を開けた時の香り、豆から粉に挽く時の香り、カップから立ち上がる香り、口に含んだ時、そこから鼻に抜ける香り等々いろいろありますね
他にも(お客さまはあまり触れる機会はないと思いますが)、焙煎していてもフェーズ毎に香りは変わりますし、また、焙煎したての豆の香りはえも言われぬイイ香りがします
コーヒーの魅力はいろいろありますが、その入口はいつも“香り”だなぁと思うのです
「香りって、不思議ですよね!」
お客さまとの何気ない会話で、そんな話題になったことがありました
「コーヒーの香りがすると、なぜかホッとするんです」
そう話されたお客さまは、少し微笑みながら、続けてこうおっしゃいました
「特に朝、豆を挽いた瞬間にふわっと立ち上るあの香り、そしてそれが部屋中に広がって...“あ、今日も一日が始まるな”って思えるんです!」と
世の中いろいろな食べ物があり、それぞれにいろいろな香りがありますね。そして、調理中の「美味しそうな香り」というのもイイですね
逆に“香り”から入っていくと、食べ物以外にも世の中、香りに溢れています。例えば歩いていて、フッと金木犀(キンモクセイ)の香りが飛び込んでくると僕はいつも「おっ!金木犀の香りだ!どこどこ!」と、つい探してしまいます。そうして秋の訪れを感じたり...
そういう意味ではイイ香り、好きな香り、素敵な香り、美味しそうな香りは、それぞれが、それぞれの時間を、やさしく包み込んでくれます
そしてコーヒーにはそれらの感覚に加えて時として更に、活力が湧く、ホッとする、癒される、心がほぐれる、リラックスできる...そんな思いまで抱かせてくれます。コーヒー以外の香りでこれだけ多種多様な心地よい気持ちにさせてくれるものはそうそうないんじゃないかと思ってしまうのですが...
だからこそ、いろどりこーひーでは“香り”をとても大切にしています
実は「香りの良いコーヒー豆を作る」というのは、良い素材を使って、ちゃんと焙煎して「雑味の無いクリーンなコーヒー豆を作る」と同義なところがあります
こうしてコーヒー豆が、お客さまの“香り体験”、“香りの記憶の一部”になってくれたなら――僕にとってこの上ない喜びです
そんなことを願いながら、今日も焙煎しています
いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな暮らしに“彩り”をお届けします