No.286_クラフトとしての焙煎

“クラフト”という言葉...僕はそれに、どこか惹かれます

クラフト(Craft)という単語を調べてみると「手作り、手工芸」といった説明のほか、広義には「技能、技巧、技術、職人技」といった意味もありました

そしてクラフトと呼ばれる製品には、革製品や陶器、木工品などのように丹念に手作りされたものや、クラフトビール、クラフトチョコレートのように、作り手が素材選びから工程までこだわり抜いて生み出すものがあります

僕が自家焙煎コーヒー豆店を始めた理由はいくつかありますが、単に「モノを仕入れて売る」のではなく、「“焙煎”という一手間を加えてお届けする」というクラフト感に魅力を感じたから...というのも、一つの、そして大きな理由です

“一手間”といっても、実際は素材の厳選に始まり、豆の種類や季節、その日の気温、湿度に応じた微小な火力、排気、時間コントロールなど、調整や工夫するポイントは多岐にわたります

一方で、それらの作業がスムーズにできればそれでよし!と、いうものでもありません

というのも、コーヒー豆屋にとっては、その先にある出来上がった豆の“味”がすべてだからです

いわば“味覚商売”という、一筋縄ではいかない奥の深い世界に挑むことも、これまた僕の意欲を掻き立ててくれます

一手間を加えるというのは、言ってみれば、僕自身を豆に重ねること。それが僕にとっての“クラフト”なのかもしれません

そういう意味では、僕の仕事は焙煎して終わりではありませんし、さらにはお客さまに販売して終わりとも思っていません

その豆をお求めいただいたお客さまが、ご自宅で、あるいは職場で、コーヒーを淹れて楽しんでくださる

僕の仕事は、そんな豊かな時間へとつながる「前段の一部」なのだと思っています

僕の手で心を込めて“クラフト”した豆が、お客さまの暮らしの一シーンで、何らかのお役に立てますように...

その思いが、僕が日々焙煎を続けていくモチベーションです

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな暮らしに“彩り”をお届けします

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