No.296_錦織圭さん

錦織圭さんが、プロテニス選手としての現役生活に幕を下ろしました

錦織さんのプレイスタイルはもちろんのこと、テニス一筋に「もっともっと! まだまだ!」とすべてを注ぎ込んできた姿に、勝ってもランキングが上がっても決して驕らず、飾らない姿に、僕はずーっと魅了され、応援し続けてきました

現在36歳の錦織さんは5歳でテニスを始め、小学校6年生の時には全国大会三冠を達成。2013年、13歳で渡米。フロリダにあるIMGアカデミーでさらに腕を磨き、2007年、17歳でプロに転向しました

2014年(24歳)の全米オープン準決勝ではジョコビッチ選手を破り、決勝に進出(準優勝)。2015年(25歳)には世界ランキング4位を記録しました。(当時の1位はノバク・ジョコビッチ、2位ロジャー・フェデラー、3位ラファエル・ナダルという凄まじい時代です)。 しかし2017年以降は、度重なる怪我に悩まされ、休養と復帰を繰り返す苦しい時期が続きました

話は少し変わりますが……

先日、10月12日(スポーツの日)の日経新聞コラム『春秋』で、とても印象的な記事を見かけました。テーマは「スポーツとはなんだろう」

米国の歴史学者デイビッド・G・マコーム氏の言葉「人間に運動への衝動が生まれつき備わっていなければ、スポーツは存在しない」を紹介した上で、「争う興奮、勝つ快感、見る楽しさは後からついてきた。新記録や国威発揚への利用はごく最近の話だ」と書かれていました

実はこれを読んだ時、ふっと錦織圭さんのことが浮かびました。 そして「次の『店主のつぶやき』は錦織圭さんをテーマに書いてみよう」と

錦織さんの現役最後の試合となった10月1日のジャパンオープンをWOWOWで観戦しましたが、惜しくも初戦で敗れてしまいました。 プロ最後の試合を終えた直後、コート上で行われた松岡修造さんによるインタビュー。錦織さんは目を真っ赤にし、時折タオルで涙を拭いながら応えてくれました

「試合終わるまで、泣くなんて思ってなかったんですけど、終わった瞬間に、5歳からテニスを始めて、ここまで積み上げてきた30年がここで終わっちゃうんだな、本気でプレーすることはなくなるんだなという喪失感みたいなものが、一気に押し寄せてきて、思わず泣いてしまいました。(中略)やっぱ悔しいですねぇ、こういう終わり方は。でも、やり切ったという思いはあるので、満足しています。もうちょっといいプレーを見せたかったですけどね。本当に負けず嫌いなんすかねぇ...。でも、最後までこの負けず嫌いが無くならなくて良かったです。怪我で何年も自分は失った中で、最後の最後まで諦めずにプレーできたということは、まぁ自分も誇りかなと思います」と

観ている僕も、思わずうるっときてしまいました。 飾らない、装わないどころか、心のうちをストレートに吐露するその姿は、錦織さんの生き様そのもので、本当に素敵でした

10月6日の引退セレモニーも観ましたが、そこでも「怪我や大変な時期も多かったが、全ては“自分はテニスが好き”だからやってこられた」、「より上手くなりたい、より強くなりたい、より勝ちたいその思いだけでやってきた」といった言葉が繰り返し、語られていました

そういう純粋な思いで、ひたむき、一直線な姿勢で生きている人に、僕は心動かされます。観てくれる、応援してくれる「ファンのため」といった思いはもちろんあるとは思いますが、それすら超越した、ただただ“自分道を貫く”という姿勢が根底にあるのかもしれません

同じような憧憬の思いを当時の羽生結弦さん、吉田沙保里さん、平野歩夢さんにも感じましたし、そして現在は大谷翔平さん、みんな僕が大好きな人たちです

ところで自分はというと...

焙煎が大好きです。美味しいコーヒー豆をつくることへの探究心が尽きません。多くのお客さまとのコミュニケーションが生まれる“いろどりこーひー”という店が大好きです

“珈琲豆自家焙煎店道”(“焙煎道”ではなく、“焙煎店道”としたところが、自身のこだわりです・苦笑)、そんな道があるかどうかは定かではありませんが、僕としては真剣にそれを極めていきたいと思っています

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな暮らしに“彩り”をお届けします

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