No.50_コーヒーバッグをより美味しく頂いて頂くために

お店では『美味しいコーヒーの淹れ方』と共に『美味しいコーヒーバッグの淹れ方』について、時々ご質問を頂くことがありますので、今日はそれをこの“つぶやき”で取り上げてみたいと思います。

細かなことは後述しますが、『注ぐ湯は熱湯を!』と『コーヒーバッグを取り除く前にバッグ(袋)を一旦沈めて!(やや絞り出す感じ)』の2点をぜひお勧めしたいと思います。

先ずコーヒーバッグはどんなものか?ですが、外包を開けた中身を本日の写真左上に掲載しています。紅茶のティーバッグを大きくした様なスタイルで不織布袋の中にやや細かめに挽いたコーヒーの粉が入っています。組み立ててお湯を注ぐタイプの『ドリップパック』に比べて、淹れるのも、利用後捨てるのも、手間が格段に少ないですし、何より味がしっかり出ることからこのタイプ『ディップスタイル』を採用しました。(ドリップパックで1人前を淹れると少量の湯があっという間に粉を通り過ぎてしまって、本来の風味が抽出され切りません。これに対してディップスタイルは4分浸すので、余すこと無くその風味が抽出されます。)

余談ですが、製造工場では『内容量は8gから12gまで対応可能』とのことですが、最大の12gで製造しました。また、外袋の封をする前に窒素ガスを充填し、酸素と置換していますので、酸化による風味低下の心配も有りません。

中身を取り出した後は、写真右上の様にマグカップ等にセットして頂き、前述の通り、是非沸騰したての熱々の湯を注いでください(湯は熱い方が味がしっかり出るためです)。

そして約4分放置後、このコーヒーバッグを取り除いて飲んで頂くわけですが、湯を注いだ後、写真左下の様にコーヒーバッグがやや浮いた状態になるため、取り出す前にスプーンの背中部分等で袋をやや潰し気味に沈めて、その中の濃い風味を出し切って頂くことをお勧めします(仮に雑味のあるコーヒーでこれを行うと、エグミ、苦味が出てしまいますが、いろどりこーひーではこれを気にする必要がありません)。

話は一旦横道にそれますが...ワインで言う『テイスティング』にあたるものをコーヒーでは、『カッピング』と呼びます。これは先ず180mlのカップに10gのコーヒーの粉を入れ、そこに熱湯を並々と注ぎます。4分経ってから掻き回し(ブレイクと言います)、そこに浮いている泡やコーヒーの粉をすくって取り除きます(鍋料理のアクを取り除くイメージです)。そしてスープスプーンに似たやや大きめのスプーンでその液体(コーヒー)をすくい、ズッ!と口の中で霧状になるくらい一息に吸い込み風味を評価すると言うものです。この『熱湯を注ぎ、4分放置して、かき混ぜて、飲む』の一連の流れが、前述したコーヒーバッグのお勧めの飲み方に繋がります。(因みにカッピングの場合は口にした液体(コーヒー)を飲み込まずにぺッと吐き出して、その後の余韻も評価します。)

本来カッピングは、その味を評価(チェック)することが目的で(美味しく飲むことが目的ではなくて)、僕自身も改善点を発見するため毎日行なっています。そういう意味では仮に雑味のあるコーヒーでこの飲み方をすると、それも全部出てしまう(美味しくなくなる)ことになりますが、いろどりこーひーのコーヒーバッグは、それを気にすること無く、一番美味しく頂ける方法となりますので、是非一度お試しください。

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな暮らしに“彩り”をお届けします。

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