No.71_辻井伸行さんの音色(ねいろ)と夏の木陰

今回のテーマは『辻井伸行さんの音色(ねいろ)と夏の木陰』です。全くなんのことか分からないですね...笑

先日、NHK BSで辻井伸行さんのピアノ ソロ リサイタルが放送され録画したんですが、ここ最近それを繰り返し観て、聴いています。もともと辻井伸行さんは大好きなピアニストでサントリーホールで生で聴いたこともあります。今回はショパンをメインに演奏しましたが、アンコールで弾いたシューマンのトロイメライ(夢)/子供の情景第7曲が最高に秀逸で魅了されました。辻井さんの超絶テクニックも目を見張りますが、今回のスローな旋律の繰り返しも鍵盤をポーンと鳴らす音一つ一つがこの上なく澄み切って綺麗な音色で、幻想的。柔らかく、優しく、長〜く尾を引く余韻、その全てが心地良さとなり、聴く人を包み込みその世界に引き込む。そんな思いにさせてくれる一際、素晴らしい演奏でした。最後の一音を優しくそーっと鳴らしたあと辻井さんが再び動き出してご挨拶されるまでの16秒間の余韻がたまりません。(YouTubeにもありますので宜しかったらご覧になってみてください。アンコール曲の2曲目がトロイメライです。その後のインタビューも辻井さんのお人柄が滲み出ていてホント大好きです。)

この感覚、実はコーヒーのブレンドをそんな思いで作ることがあります。

『クリーンで柔らかくて、優しくて...刺激の類はゼロで、口にして最初に感じたフワッと明るい印象がそのまま余韻として長〜く続いて、綺麗なまま消えていく。そしてまた、次の一口が飲みたくなる。』そんなブレンドを!です。

実は夏に向けて作った『夏の木陰』はそんな思いが込められたブレンドです。

その特徴としては、『間も無く訪れる本格的な夏、その暑さの中でもホッとする心地良い空間“木陰”をモチーフに作ったブレンド。更にそこに吹くそよ風のイメージも加え、飲み口は軽く、爽やかさ、明るさが感じられるブレンド』といった説明になりますが、その根底に流れる僕の思い、そして飲んで下さる方に感じて頂けるといいなぁと思っているのが、実は前述の辻井伸行さんの演奏から感じた思い、感覚なんです。

その飲みやすさは、ホットはもちろん、少し濃いめに淹れてアイスにしても美味しく頂けます。綺麗な余韻が長く続くので、コクとボディ感の深煎りコーヒーとはまた違った爽やかな風味で、アイスティーのような感覚でゴクゴク頂けると思います。

 (因みに今回の写真は僕が店休にジョギング、ウォーキングしている葛西臨海公園内東寄りの鳥類園周りの道です。”夏の木陰”らしい景色だったので!)

ところで昨日6/27、関東は観測史上最早の梅雨明けとなりました。いよいよ夏本番ですね!

 

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