No.93_焙煎の大敵、焦げ感...

本日の写真は店内から外を撮影したものです。街路樹のイチョウの黄色がピークを迎えておりますが、落ち葉対策でしょうか、区の手配で次々と枝、葉が伐採されて行きました。イチョウの黄色もいよいよ見納め、そう!今週から師走ですものね!

さて、今回のテーマは、『焙煎と焦げ感』です。いろどりこーひーでは、一切の【焦げ感】が無い豆を目指して焙煎しています。ここで【焦げ】ではなく、【焦げ感】と表現した意味合いですが...(自論かもしれませんが)、【焦げ】は見た目も分かる黒い焦げを指していて、【焦げ感】は見た目はそうとは見えなくても味わってみると感じる焦げ感という意味です。

この焦げ感は、雑味の無い、クリーンな豆を作る上での大敵です。これがあると最初の口当たりからザラつきを感じたり、『苦っ!』と感じることにもなります。焦げ感があると後口も悪くなります。過去にコーヒーを飲んで、なんか舌の奥の方、又は上顎の奥の方に嫌な感じが残り続けたなんてことはありませんか?それはこの『焦げ感』が悪さをしている可能性が高いです。

話の流れで【焦げ】→【焦げ感】と来ましたので、→【ベイクド感】についても少しだけ触れてみます。

【ベイクド感】...あまり聞きなれない、そして使わない表現かもしれませんが、これは前述の焦げ感に至る前の本当に【微弱な焦げ始め感】と言ったニュアンスです。

実はこの【ベイクド感】は微弱な分、少し厄介です。と言うのも人によってはこれをコクと捉える方もいらっしゃるからです。世の中で『深煎りはコクが深い(強い)』と表現されることが多いように思いますが、このベイクド感をそれと感じていることも多いのです。逆の捉え方をするとこのベイクド感を以ってコクを表現しようとしている焙煎も多いということです。

方やいろどりこーひーでの焙煎はこのベイクド感も排除することに努めています。ベイクド感が無くても豆のデベロップ(成分の化学変化)によってコクはしっかり出すことが出来ます。因みにいろどりこーひーの豆はどれもマットな(テカリの無い)褐色をしています。

ベイクド感ゼロの豆は、豆本来の美味しさが堪能出来ます。そしてその風味は飲んだ後も心地良〜い余韻として長〜く続きます。こんな幸せなことはありません。(^^)

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に彩りをお届けします。

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