No.94_藤原竜也さんの仕事の流儀

冬至が近付いてきて日が暮れるのがめっきり早くなってきました。最近は外看板のライトも16:00過ぎには点灯させています。ふと調べて分かったんですが、昼の時間(陽が出ている時間)は冬至が最短ですが、日の入り時刻が一番早いのは東京では12/6なのだそうです。通りで...と納得しました。(^^)

ところで...少し前になりますがNHKの“プロフェッショナル・仕事の流儀”に藤原竜也さんが出演していて、その中での発言・考え方にある共感を覚えたものですから今回はそれをテーマにさせて頂きました。

藤原さんは、『プロフェッショナルとは?』との問いに『破壊と創造』と応えておられました。『積み上げて来たもの、知識も含めて一回ゼロにする。そして新しいものを吸収して行く。やらなきゃいけないことは全部やる。それでも僕は演技を固めない。共演者からよく「竜也、そろそろ演技を固めてくれ」って言われる。でもまだ行ける、まだ行けるって思ってる。別に初演を迎えたってそこがゴールじゃないから!まだ行ける、まだ行けるって僕は思っているからどこまでも行ける。演劇って絶対どこまでも行ける!』と話されていました。蜷川幸雄さんの薫陶を受け、それが肉体化している藤原さんならではのセリフだなぁと感心しました。

(大変おこがましいですが)実は僕も焙煎に対してそんな思いを持っています。味作りには「これでイイ」と言う終わりはありません。

ふと今までの自分を振り返ってみると、仮に試験があって70点取れれば合格みたいなことがあると、ちょっとだけ余裕を持って80点を目標に学習に取り組んでいたみたいな...。これは目標に向かって取り組んでいたとも言えますが、裏を返せば80点以上取る努力を惜しんでいた、自分でブレーキを掛けていたとも言えます(そうして70点取れないこともいっぱいありました)。しかし前述の藤原さんの取り組む姿勢、目指しているものは自身もまだ見えていない高みです。もしかしたら第一線で活躍するアスリートの方々、更に芸術でも、音楽でもあくなき創造に取り組んでおられる方々は皆んな近い感覚を持って取り組んでおられるのではないかなと思うのです。

焙煎の味作りも、今のいろどりこーひーの豆は何点とも点数は付けられないですし、それ故、目標の点数も有りません。もっと行ける、もっと行ける、もっと美味しい高みがある!そう思いながら、信じながら、これからも美味しい豆作りへの取り組みは続きます。

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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