No.130_コーヒー生豆の調達

お店にはコーヒーの生豆の麻袋が10数袋置いてありますので、時々お客さまから『あれは各国から輸入するのですか?』とか、『どうやって買うのですか?』と言ったご質問を頂くことがあります。そこで今回はその時、お応えした内容をいくつかご紹介させて頂こうかと思います。

 ①生豆の輸入、購入はインポーターの方経由。

 ②店では全種一式(10数種)の生豆保管。そして保管委託先の倉庫で数10袋の在庫保管。

 ③生豆の購入は一つの豆種に関しては年11年分注文。一方、10数種類扱っているので注文は年中。

 ④店の生豆在庫が減ってきたらインポーターの方に連絡(手配)。数日後に保管倉庫から店宛納品。

ここから少し補足になります...

①についてはつぶやきNo.128でも少し触れていますが、インポーターの方との継続的な取引、信頼関係があってこそ、上質な生豆を安定して入手することが出来ています。これはすご〜く重要なこと(肝)で、仮にも都度ネットで生豆を検索、購入なんてことをしていたら、それこそどんな質のものを手にするか分かりませんし、量の確保もままならないと思います。

②で袋というのは麻袋(マタイと読みます)のことで、1袋に3035kgの生豆が入っています。因みに生豆は麻袋に直接入っているのではなくてグレインプロと呼ばれる厚手のポリエチレン袋に封をされた状態で入っています(今回の写真の緑色の内袋です)。生豆は一度に年間使用分を注文しますので、倉庫には数10袋、いろどりこーひー専用の生豆が保管されています。因みにこの倉庫は低温倉庫と呼ばれるもので1年を通じて室温が14〜15℃に制御されています。

③で注文が『年に1回』という意味は、いろどりこーひーの生豆はその年に収穫されたフレッシュなものを使用しているので、ニュークロップが日本に入ってきたタイミングでその先1年間使用する分を予約購入すると言う意味です。コーヒーもいわゆる農産物ですから、それぞれの国でそれぞれの豆種ごとに収穫の年サイクルがあります。コーヒーは赤道を中心とした南北緯25°内の高地で生産されますが、北半球南半球では季節も逆ですので結果的には一年を通して色々な豆が入れ替わり立ち替わり入ってくることから『注文は年中』の表記になっています(一つの豆種で言うと毎年同じ時期に入ってきます)。コメに例えると秋に新米が出回り始めたタイミングで翌秋まで一年間使用する分を見越して一括購入、在庫は別途倉庫保管...みたいなイメージです。^ ^

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に彩りをお届けします。

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