No.142_風味が長持ちするコーヒー豆作りを心掛けています

お店で時々、『このコーヒー、何日くらい持ちますか?』とご質問を頂くことがあります。正直申し上げると一言『何日です!』と即答するにはなかなか難しいご質問です...

と言うのも、風味の持ちは保存の仕方にも依りますし、『風味が落ち始めたかな」と感じる味覚、度合いも人それぞれだからです。

冒頭のご質問に話を戻すと『概ね1ヶ月程度で飲み切れるようでしたら、常温保存でも変わらず美味しく頂けると思います。』とお応えすることが多いです。お客さまのお時間が許すようでしたら、続けて保存方法や冷凍庫保存の話をすることもあります。

ところでその保存に関する方法論の前に、焙煎製造された豆が先ずどうなのか!?という話があります。それが今回のテーマ『風味が長持ちするコーヒー豆作りを心掛けています。』ということなのですが、これを聞いても、『ん?どう言うこと?』ですね、『どの豆も日にちが経つと鮮度は落ちるんでしょ?』と。しかしながら保存方法が同じでも、風味が長持ちする豆とそうでない豆があるのです。

結論を先に言ってしまうと、“良い素材(生豆)”を使用して、“ちゃんと焙煎された豆”はその風味が長持ちします。その逆に素材の質がよろしくなかったり、焙煎に不備があると出来上がった豆は、美味しさもイマイチな上に日を経た風味低下も顕著なものになってしまいます。

“良い素材”というのは肥沃な土壌で陽の光を浴びてしっかり光合成しながら結実した完熟実を厳選採取して、品質コントロールされた状況下で乾燥、脱殻(だっかく→殻を割って中の種子[コーヒー豆]を取り出す)、輸送、保管されている良質な生豆のことです。そして“ちゃんと焙煎された”は、豆の芯から表面まで過不足なくヤカレた豆で、[過]があれば焦げ感につながりますし、[不足]があれば水分抜けが悪く、重たく嫌な風味になったり、更に豆の芯のヤキ残りが有れば、エグミの原因にもなってしまいます。

とどのつまり、クリーンな風味の豆は長持ちもすると言うことなんですね。これがいろどりこーひーの目指している豆です。 

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に彩りをお届けします。

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