No.189_コーヒーのコクとは
コーヒーのコクは、その風味の“複雑さ”からくるものかなと思っています。
いきなり結論めいた言いっ振りですが😅、「と思っています」と結んだ通り、その実、「コクとは何か!?」と言う問いへの応えは一言では表現し切れない難しさがあると思っています。
逆説的に申し上げるなら、“濃い”とか、“パンチのある”とか、“しっかりした”とか、“カチッとした” 等ではない...『コクとは決して力強い風味ではない』と言えそうな気がしています。
では何か...
その逆だとすると、一つの風味が突出していない、輪郭がはっきりし過ぎない、つまりは『抑制の効いたいろいろな風味がバランスよく感じられる複雑さ』がコクをもたらすのではないか?と言うところに行き着いたわけです。
且つ、その前提として、クリーンカップであることが大切です。仮にも焦げから来る苦味とか、生豆起因のエグ味等があったのでは、それはそれで突出したネガティブな風味があることになるので、コクどころの話ではなくなります。
クリーンカップにコクが加われば、飲み口は柔らかく、余韻も優しく、長く、そして心地よいものになります。
と、書き綴ってはみたものの、そのニュアンスがどれだけ伝わるものか些か不安もありますが... 能書きはここまでとします。
造り手(焙煎人)としては、この様にあれやこれや考えながらやってますが ^^;
“味=美味しさ”は理屈や考えるものでもなく、『感じるもの!』ですから (^^)/
いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。
P.S.
もし宜しければ、『No.176_コーヒーにおける“キレ感”とは』と、対比してご覧くださいませ。