No.21_美味しいアイスコーヒーが飲みたい(水出し編)

No.19_美味しいアイスコーヒーが飲みたい(急冷編)』に続き、今回はその第二弾(水出し編)です。

水出し...昨今はコールド・ブリューとも言われますね。Cold Brewですので、直訳すると低温抽出と言ったところでしょうか。No.19でも少し触れましたが、『水出しコーヒーも大雑把に分類すると②a.粉の状態でを水に一晩浸して作る方法(浸漬タイプ)と、②b.水だしコーヒー専用器具を使ってポタポタと水滴を長時間に亘って落としながら抽出する方法(滴下タイプ=ダッチ・コーヒー)があります。』と記載しました。②b.の方法は器具も高価だったり、お手入れも大変だったりするので今回のお話からは割愛させて頂きます。

では先ず、①急冷方式と今回の②a.水出し方式の特徴について触れてみたいと思います。

①急冷方式の特徴は先ず高温で抽出するので、そのコーヒー豆の風味がストレートに出るということです。これは良質な豆(高価という意味ではなく、雑味の無い豆という意味)を使用し、適正に抽出した場合、その風味、美味しさが余すところなく発揮されます。ここで“良質な豆=雑味の無い豆”と触れたのは、仮にも雑味(渋み、えぐみ、苦味)を含んだ豆を使用するとそれも一緒に抽出されるデリケートさがあるためです。(因みにいろどりこーひーの珈琲豆は『No.16_美味しくコーヒーを淹れるには』に詳述しましたが、雑味の無いクリーンな珈琲豆ですので、特別な所作、テクニックは不要で美味しいアイスコーヒー(急冷方式)がお楽しみ頂けます。)

そして②a.水出し方式は一晩、水に浸けてゆっくり抽出する(される)方法ですので、①急冷方式に比較して、苦味成分や渋み成分の抽出が抑制されることが特徴です。それが少ないということは、円やかな傾向の風味になります。一方、前述①の『ストレートに出る』風味もやや抑え気味になります。

水出しコーヒーを作るには粉を水に8〜10時間ほど浸すわけですが、コーヒーバッグをそのままお使い頂くのもお勧めです。これだと麦茶パックの如く、水にポイと放り込んでおくだけ翌朝出来上がりですので、とってもお手軽です。水500ccに2パック程度をお勧めしますが、濃さはお好みで調整頂いて宜しいかと思います。あとは市販の水出し用のポットをご使用頂いても結構ですし、場合によっては不織布の出汁袋をご利用頂くのも宜しいかと思います。とにかくお手軽にというのをお勧めしたいです。

やや抽象的な表現になってしまいますが、急冷方式はその風味がよりかっちり感じられ、水出し方式はサラッと優しい風味が楽しめるかと思います。急冷、水出しそれぞれに魅力的な特徴を持っていますので、是非、両方お試し頂いて、自分好みの最高に美味しいアイスコーヒーを見つけてこの夏をお楽しみください。

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

   バックナンバーは、コチラ■