No.53_コーヒーの冷める過程に現れるキャラを楽しむ

本日のテーマは、『コーヒーの冷める過程に現れるキャラを楽しむ』です。(写真はこのテーマとは全く関係の無い、店の目の前の葛西小中学校グラウンド越しの夕景です。夕日に照らされた雲がなんとも幻想的だったので...)

一般的にコーヒーは時間の経過と共にその風味が落ちていくとされています。風味劣化の主な要因は温度、空気(酸素)、光の影響です。これは豆、粉の状態にも言えることですが、淹れたてのコーヒーも同様です。そして今日はこのホットコーヒーの風味の変化に関わるお話です。

一般論としてはホットコーヒーも時間の経過とともに少しずつ酸化が進み、酸味が感じられ易くなっていきます。この時コーヒー豆に『悪い酸味』が含まれている場合、それが少しずつ顕著になって、飲み辛くなってしまいます。

では、『コーヒーは冷めていくと美味しく無くなるのか!?』ということですが、そうではないコーヒーもあるんです!雑味が無いことが先ず条件ですが、コーヒーが持っている酸味が『悪い酸味』ではなく、『クリーンで良質な酸味』の場合、冷めていく過程だからこそ、その美味しさを楽しむことが出来るのです。(『悪い酸味』、『クリーンで良質な酸味』、『雑味』のお話は、宜しければ前回No.52も参照ください。)

そして舌も熱いものよりは少しヌルイものの方が味覚として感じ易い(把握し易い)ということもあります。

実はコーヒーのカッピング(風味評価、チェック)も沸騰したての湯を注いだ4分後の熱い状態から始め、その後約30分掛けて完全に冷め切るまで断続的に確認し、その間現れる風味を把握します。

今『現れる風味』と表現しましたが、正にその感覚です。それは『味が変わっていく』という感覚ではなく、『おっ!こんな風味が!』と隠れていた風味が時間の経過と共に現れて来るのです。言うなればそのコーヒーのキャラ(キャラクター=性格、性質)が現れる感覚です。

『君(コーヒーのこと・笑)はこんなキャラだったんだね💕』、楽しいですよね!隠れていたキャラを知ることが出来るなんて!

是非是非!コーヒーの冷めて行く過程、そして完全に冷め切った状態も試してみてください。そして、いろどりこーひーの子供たちのそれぞれのキャラを発見、お楽しみください!

 

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