No.54_アリチャ・ナチュラルとコーヒーの木の生育環境

際立つ香りとフルーツ感!アプリコット、ピーチの余韻! 

いろどりこーひーではエチオピア・イルガチェフェ地方の豆を、既に2種類(モカ・ナチュラル、モカ・ハマを)扱っていますが、この度、モカ・ナチュラルに代わり、その姉妹分のアリチャ・ナチュラル新登場です。アリチャ・ナチュラルの風味は、モカ・ナチュラルに近いものを持っていますが、際立つ芳醇なフルーツ感が最大の魅力です。

アリチャ!ちょっと可愛らしい名前ですね。このアリチャは、エチオピアのイルガチェフェ地方に位置する地名です。そこは標高2,000m付近の高地で朝夕の寒暖差が大きく、それ故高密度の風味豊かなコーヒー豆が生産されます。

ここでコーヒーの木の生育に適した環境について少し触れてみますが、コーヒーの木は一年を通して、気温が概ね15℃〜25℃の環境が生育に適した場所とされています。これは、1年を通して、且つ昼夜一日の寒暖差の上でもです。日本のように夏35℃、冬の朝0℃になる環境でコーヒーの木は生育出来ません(結実、収穫をするという意味で)。且つ適度な降水量(1,5002,500mm/年)、適度な日射も必要です。そういう意味では、温度も降水も日射も多すぎても、少なすぎても生育出来ないというとてもデリケートな樹木なんですね、コーヒーの木は。

これらが満たされる環境は南北緯度25°以内の赤道を中止としたエリアに存在し、そこは地球儀の赤道部分にベルトを巻いたようなエリアのため、“コーヒーベルト”と呼ばれます。『赤道直下は熱帯で暑いのでは?』と思われるかもしれませんが、そのエリアでも高地限定ということになります。

そして15℃〜25℃以内の寒暖差が満たされる環境の場合、今度は昼夜の寒暖差が大きいほど硬く蜜実な種子(コーヒー豆)が生成されます。(これは暖かな地方の広葉樹は年輪幅も大きく柔らかで、寒冷地の針葉樹は年輪幅も小さく硬く重い木になる仕組みと似ています。)このように高地で昼夜の寒暖差がしっかりあるエリアでは、単に温暖な地域に比べ成長もゆっくり進み、この“ゆっくり”の過程で個性的な風味がじっくり作り込まれて行くことになります。

そして今回ご紹介するアリチャ・ナチュラルの生育地が正にこの最適環境エリアなのです。是非、この環境の恵を享受、ご体験下さい。

また、アリチャ・ナチュラル新登場に合わせ、昨年開店記念ブレンドとしてお目見えした、“ミモザの風“も再登場です。是非、こちらも合わせてお楽しみください。

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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