No.102_人を幸せにしてくれる場所・寄席

僕の趣味の一つに寄席があります。

寄席(よせ)という言葉は聞いたことはあっても、若しかしたら具体的には馴染みがない方もいらっしゃるかもしれませんね。

寄席と聞いて、落語を連想される方も多いと思われますが、寄席は落語等を演っている場所を指す言葉で、しかも東京にある4箇所のみがそれに該当する場所です。4箇所は新宿の“新宿末廣亭”、上野の“鈴本演芸場”、浅草の“浅草演芸ホール”、池袋の“池袋演芸場”です。(実は池袋だけ行ったことがないのですが(^^;;)

ですから、趣味が寄席と言うより、本来は『趣味は寄席通いです』と言うべきですね。

それと先ほど『寄席は落語等を演っている場所』と記載しましたが、この“落語等”というのは、落語、講談の他にも漫才、マジック、曲芸(コマ回し、動物の鳴き声のモノマネ、大神楽等)、ギターや三味線を弾きながらの漫談等の方々も出演します。これらの演目は色物(いろもの)と呼ばれます。さながら、いろどりを添えると言ったところでしょうか...(^^;;

通常、1人(1組)の持ち時間は約15分、1時間に4人(4組)の方が演じられ、その内約1/4が色物さんです。

そしてその日最後に演じられる方がトリで、演目上は“主任”と表されます。主任の持ち時間は約30分ですので、“たっぷり”と迄は行きませんが、それでもしっかり話が聴けます。

僕の一番のお気に入りが柳家小三治さんだったことは、このNo.33にも記載した通りですが、小三治さんが出演する席(毎月110日を上席、その後を中席、下席といい、そこで出演者のグループが入れ替わります。)をネットで見つけては、新宿、上野、浅草と毎月のように足を運んでいました。

寄席の魅力ですが、お気に入りを間近に観られるのが一番ですが、寄席そのものの空間、雰囲気が好きです。寄席は映画館とは違って会場全体が明るい空間です。そのため周りの客の雰囲気も良く見えるのですが、そこに居る皆んなが柔らか〜い、優し〜い、にこやか〜な表情を浮かべ、時に笑い声で溢れるそんな和やか、幸せ空間に身を置くこと自体がとても好きです。そうですね〜僕にとっての寄席は『人を幸せにしてくれる場所💕』なんです。

そんな寄席ですが、新型コロナ禍以降、すっかり通う頻度が減ってしまいました。一方でホールで落語を観ることは昨年からボチボチ再開しています。

その中でも定期的に楽しみに通っているのが、毎年1月に開催される立川志の輔さんの『志の輔らくご in PARCO』です。そして今年も年始に行ってきました。前述の寄席は落語協会、落語芸術協会に所属しておられる会員の方しか出演出来ませんが、そこに所属していない立川流の志の輔さんは、ホール公演が中心です。

この公演は毎年1月に20回開催されますが、キャパ636人のPARCO劇場が連日満員且つ、チケットが入手出来ない方も出るのですから、凄いことです。

しかしそれも納得!志の輔さんは毎年新ネタを披露し、落語以外の演出にも工夫を凝らし、僕たちを毎年、楽しませ、時に驚かせ、そして毎度ハッピーにしてくれるのですから、正にお客愛溢れるエンターテイナーです。と言う訳で志の輔さんの公演会場も『人を幸せにしてくれる場所』です。

是非、いろどりこーひーもそれにあやかって『人を幸せにする場所』に近付いて行けたらと思っています。

ではでは!今日はこれから 荒川区のサンパール荒川へ“柳家喬太郎、柳家三三 二人会”を観に行ってきま〜す。  

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。

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