No.232_コーヒー産地エチオピア🇪🇹

前回のつぶやきでは『No.231_コーヒー産地コロンビア』を投稿しましたが、今回はエチオピアがそのテーマです

エチオピアで先ず触れなければならないのは“コーヒー(アラビカ種)発祥の地”ということです

正確な起源は定かではありませんが「カファ地方の山羊飼いカルディの伝説(*下欄に補足)」にもあるように、コーヒーはこの地で自然に自生していたものを、人々が飲み物として活用し始めたのが始まりだとされています(そして現在も自生しているコーヒーノキがあるそうです)

エチオピアのコーヒーノキが、栽培や収穫の目的で世界に広まり始めたのは1600年代頃から。そして、ブラジルにコーヒーノキが渡ったのは1700年代とのことです

“エチオピア”という国の観点で捉えると、エチオピアはアフリカ東部に位置し、国土は日本の約3倍、人口約1億3000万人です。10年前1億人を超えた人口は今や1.3億人に達し、且つ世界銀行のデータによればGDPも近年6〜7%台の成長率を続けており、人口も経済も成長し続けている国です。そして標高2,000m級の山岳地帯が広がるこの国は、気候的にも文化的にも非常にユニークな存在です

特に首都アジス・アベバ(標高2,350m)は、交通インフラの整備やIT分野の成長などが著しいようです。実際、いろどりこーひーの豆を輸入してくれているバイヤーの方に伺うと、「近年はアジス・アベバを訪れるたびに新しいビルが建設中で年々変化しており、まちはとても活気にあふれている」とのことでした。この首都の急速な都市化は、実はコーヒー産業とも密接に関係しています。たとえば物流や品質管理の仕組みが整備されつつあり、より良質な豆が安定的に輸出される基盤が築かれています。海に直接面していない、エチオピアは輸送網の整備もコーヒーの流通、そして国の発展に重要な役割を果たしているとのことです。このように都市の発展が、遠く離れた日本の私たちのカップにまで影響していると思うと、感慨深いものがあります

一方で、農村部では今も変わらぬ暮らしと伝統が息づいており、そのコントラストもまた、エチオピアの魅力といえるでしょう。エチオピアは、ブラジル、ベトナム、コロンビア、インドネシアに次ぐ世界第5位のコーヒー豆輸出国です。その上「コーヒーノキの生育、収穫、精製に関わる生産システムは年々バージョンアップ、工夫が凝らされている」(前述のバイヤーさん談)そうで、それは仕入れた生豆を焙煎、カッピングしていてもそのクリアーさ、フレッシュさ、美味しさの観点でなる程!と思わせてくれます

現在、いろどりこーひーではエチオピアの豆を2種類扱っています

ゲデブ ナチュラル

こちらはイルガチェフ地方のゲデブ地区で収穫された豆をナチュラル精製したもので『完熟フルーツの豊かな甘さ。アプリコット、ピーチの余韻』が魅力のコーヒーです

モカ ハマ

こちらは同じくイルガチェフ地方ですが、コチャレ地区ハマエリアで収穫された豆をウォッシュド精製したもので、『華やかなフローラル感、エレガントな飲み口』で、まるで紅茶のアールグレイを思わせるようなエレガントな余韻が魅力のコーヒーです

共通しているのは、原種を起源とする華やかな香りと明るい酸で、この綺麗な酸の個性が様々なフルーティさを演出し、なんとも明るく華やかな気分にさせてくれるコーヒーです。そしてこのコーヒーの“ふるさと”から届く一杯は、ただ美味しいだけでなく、どこか敬意すら感じさせてくれる風味です

そんなエチオピアのコーヒーと共に、どうぞ贅沢なひと時をお過ごしください^^

 

いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな暮らしに“彩り”をお届けします

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*「カファ地方の山羊飼いカルディの伝説」の補足

この伝説が語られるようになったのは、13世紀頃から15世紀頃とされています

ただしこれは“コーヒーが飲み物として人々に知られ始めた時代”を指すもので、カルディという人物自体が歴史上実在したかどうかは定かではなく、口承による寓話的なものと考えられています

舞台は現在のエチオピア南西部にあるカファ地方(Kaffa)。この地名が、のちの「コーヒー(Coffee)」という言葉の語源になったとも言われています

『ある日、山羊飼いの少年カルディは、自分の飼っている山羊たちが普段より元気に跳ね回っていることに気づきました。「どうしたんだろう?こんなに興奮してるなんて…」よく見ると、山羊たちはある赤い実のなる木の葉や実を夢中で食べていました。その後も山羊たちは、夜になっても眠らず、元気よく動き回り続けたそうです。不思議に思ったカルディは、その赤い実を少し持ち帰り、近くの修道士に見せました。修道士は最初その実を怪しみましたが、試しに実を煮出して飲んでみたところ――なんと、眠気が吹き飛び、精神が冴え渡るような感覚に包まれたのです。それからというもの、この実は修道士たちの間で重宝されるようになりました。夜通し祈りを捧げる修道生活において、この覚醒作用のある飲み物は、非常にありがたいものだったのです。こうしてコーヒーは、修道院から人々の間へと広がっていった…』

というのがこの伝説のあらましです