No.67_アイスコーヒーらしくないアイスコーヒーを楽しむ
いよいよ6月になりました。夏日、真夏日の日も現れ、お客さまからもアイスコーヒーに関するお問い合わせが少しずつ多くなってきました。
その中で一番多いやり取りが、『アイスコーヒーに合うコーヒーはどれですか?』と言ったものです。実はこの質問、即答に少しだけ躊躇してしまうんです。そもそも『アイスコーヒー』と言うとどんなイメージ、どんな姿(見た目)が浮かびますか?コーヒーショップ、喫茶店で出てくるアイスコーヒーやスーパーで売っている1Lパック等は、普通のコーヒーより、『黒い、濃い』と言った印象が定着しているような...
それに近いと言う意味では、『一番スタンダードなのは、冷たい時でもしっかりとした風味が感じられるコクが深いものが宜しいかと思われます。当店ですとこれら黒い袋に入れている深煎りのしっかり系がそのタイプです。』とお応えすることが多いです。
ただ、如何でしょうか?このような回答を店主から聞いた印象は? 『一番スタンダードなのは』と前置きしたり、『宜しいかと思われます』と言った応え方は、自分でも少し曖昧なニュアンスを残しているなぁと感じてしまうのですが...
実はこの曖昧なのには理由がありまして...正直申し上げると『ここの全てのコーヒーはアイスコーヒーにしてもそれぞれの美味しさが楽しめますので、いろいろお試しください。』とお応えしたいくらいなのです...ただ、これでは身も蓋もないというか、ご質問の応えにはなっていないので、前述のような申しあげ方になってしまうのです。
お客さまが急いでおられなくて、もう少しお話をしても差し支えないかなと思う方には、続けて次の様なお話をすることがあります。『ここにあるアリチャ・ナチュラル、モカ・ハマ、そしてタンザニア(キリマンジャロ)は、とってもフルーティで、柔らかく綺麗な酸を持っていますので、アイスにするとアイスティーを思わせるような、爽やかで軽やかなアイスコーヒーを楽しめますよ!そう、アイスコーヒーらしくないアイスコーヒーが楽しめるんです!』と。
いろどりこーひーで言うと赤い袋(華やか系)の豆を使ったアイスコーヒーになります。是非、お試し頂きたいです。アイスコーヒーのイメージが変わる美味しさを体験出来るはずです。(^^)
要は『美味しいアイスコーヒー』というのは、『ただ一つある』と言うことでは無いと思うのです。お好みの感じ方は人それぞれ違いますし、もっと言うとその日の気分、その日の時間帯、その日のシチュエーションで同じ人にも数通りのお好みアイスコーヒーがあって良いと思っています。実際僕も時々、コーヒーと牛乳が半々のアイスコーヒー牛乳を飲んだりしています。(笑)
アイスコーヒーの淹れ方については、過去の店主のつぶやき『No.19_美味しいアイスコーヒーが飲みたい(急冷編)』、『No.21_美味しいアイスコーヒーが飲みたい(水出し編)』でも触れておりますので、もし宜しかったらそちらもご覧ください。
いろどりこーひーは珈琲豆を通して、皆様の心豊かな生活に“彩り”をお届けします。